新生児、つまり。。。産まれたばかりの赤ちゃんは、
背中にびっくりしてしまうくらい毛が生えていたりします。
髪の毛すらまだ生え揃っていない赤ちゃんの背中に、
毛が生えていて驚いた親も多いことでしょう。
実は。。。
この背中の毛、
胎毛と呼ばれる赤ちゃんがお腹の中にいた時に生えた毛なんです。
そもそも人間の体に生える毛は体を守る役割を果たしていますが、
胎毛も同じで、お腹の中にいる赤ちゃんを守ってくれているんですね。
その胎毛が産まれてくるまでに完全に抜け落ちず残ってしまったのが、
赤ちゃんによく見られる背中の毛というわけです。
じゃあこの毛深さはいつまで続くのでしょうか?
◆毛深い状態はいつまで続くの?
個人差もありますが一般的には生後半年から1年ほどで完全に抜け、
ツルツルの綺麗な背中になります。
胎毛はお腹の中にいる時に必要な毛なので、
産まれてきてからは不要になって少しずつ抜ける仕組みです。
ちなみに毛の濃さは遺伝するため、
たとえば。。。
お父さんが毛深いと、それが遺伝したのでは、と考えることもあると思います。
たしかに毛の濃さは遺伝するので将来的に毛深くなる可能性はありますが、
遺伝したとしても赤ちゃんの時から毛深くなるわけじゃありません。
新生児に生えている毛は、
基本的に胎毛なのでどっちにしても徐々に抜けていきます。
予想以上に毛深いと病気を疑ってしまうこともあるかもしれませんが、
病気が原因になっている可能性はかなり低いです。
◆もし病気の場合なら何が原因なの?
では万が一病気が原因だとすれば。。。どんな原因が考えられるのか?
それには主に2つの原因があります。
1つはホルモンバランスの以上です。
毛はホルモンの分泌によって生えてくるものなんですが、
そのホルモン分泌になんらかの異常があると、
小さな子供や女の子でも毛深くなってしまうことがあります。
もし1歳を過ぎてもまったく毛が抜けない場合は、
ホルモン分泌に原因があるかもしれないので、
念のため病院で診察してもらうことも考えましょう。
もう1つが、ステロイドの副作用が原因になっているケースです。
アトピーなどでステロイド入りの薬を使っている場合、
その副作用で毛が濃くなることがあるんです。
もしステロイドを使っていて毛が全然抜けない場合も、
やはり病院で副作用の可能性について相談するのがいいでしょう。
いずれにしても適切な処置をしてもらえば状態は改善していきます。
◆最後に
病気の可能性も0ではないのですが、
基本的に新生児の背中が毛深いのは胎毛のせいです。
徐々に抜けていくので、あまり気にせずとりあえずは様子を見ましょう。
気にしすぎるあまり毛を抜いたり剃ったりするのは、
赤ちゃんの肌にダメージを与えてしまうので絶対にしちゃいけません。