喪中であっても相手の勘違いや報告の不備により、
年賀状が届いてしまうことは珍しくありません。
もしこのような状況になった場合には、
一体どのような対応の仕方をすればいいのでしょうか?
◆喪中なのに年賀状が届いたら返信はどうするのか?
まず、返信はしっかりと行うべきです。
ただし喪中ですから年賀状でお返しをするのではなく、
寒中見舞いという形で返信をしましょう。
・寒中見舞いって?
寒中見舞いと言うと寒い時期に健康を伺ったりするために用いられる便りですが、
実は喪中時に年賀状の代わりを果たす役割も持っています。
ですから受け取った年賀状の差出人に対しても失礼には当たりませんので、
安心して出しましょう。
その代わり、いくつかの注意点も覚えておかなければなりません。
・送る時期について
1つめは、寒中見舞いを送る時期についてです。
これについては早くとも1月の5日以降が最適とされており、
仮に2月にずれ込んでも全く問題はありません。
年賀状に対する返信ではありますが、お正月の時期は避ける方がいいです。
通常よく言われているのが寒中見舞いを出すのは松の内を過ぎてからといいます。
松の内とは門松を飾る期間のことで地域によって違いがあります。
関東なら1月7日、関西は1月15日となっています。
ただし年賀状の差出人が自分が喪中であることを知らない人であった場合には、
早めに返信を出すのがマナーとなっています。
お正月明けに届くくらいの日付に、ポストへ投函しましょう。
・書く文章の内容について
次にハガキに書く文章の内容にも、気を遣ってください。
書く目的としては、
喪中であることを知らなかった方への年賀状を下さったお詫びです。
ですから年賀状をいただいたお礼はもちろんですが、
喪中の報告を忘れていた相手であれば、喪中についても触れておくべきです。
その上で寒中見舞い本来の意味である、
相手の健康を願い労わるような一文を入れておくといいでしょう。
相手と故人が少しでも接点があった場合には、
生前の故人の様子も付け加えてください。
例えば。。。
年賀状いただき、ありがとうございました。
亡き●●喪中につき年始のご挨拶を差し控えさせていただき失礼いたしました。
旧年中にお知らせ申し上げるべきところ、
年を越してしまいました事を深くお詫びいたします。
また故人との生前の交誼に深く御礼申し上げます。
寒さももうしばらく続くと思いますが、
お体ご自愛くださいますようお祈り申し上げます
◆最後に
最後に、寒中見舞いには年賀ハガキとは別の種類のハガキを使いましょう。
理想は寒中見舞い専用のハガキです。
冬の季節には郵便局やコンビニで手軽に購入することができますから、
手に入らないということにはならないでしょう。
最初からイラストなども描かれていますので、
余計な印刷作業なども必要はありません。
すぐに投函できるでしょう。
喪中に年賀状が届いたら、以上のような方法を思い出してみてください。