「夏になるとなぜかカレーが食べたくなる」と言う人は思いのほか多く、
レストランやスーパーなどでも夏カレーフェアが行われています。
しかし、その理由がなぜなのかは、
あまり考えたことは無いのではないでしょうか?
暑いのに汗を流してでも夏にカレーを食べるのはなぜなのか?
◆夏にカレーを食べるのはなぜなのか?
実は、夏にカレーが食べたくなる理由は、ルーに含まれるスパイスにありました。
カレーの主成分とも言える黄色のターメリックは別名をウコン。
ウコンってテレビにCMなどでもよく耳にしますよね。
特に二日酔いとかに効果ありみたいな感じで。
二日酔いということはアルコールです。
アルコールは肝臓で分解されます。
つまりはウコンは、肝臓に役立つということなんです。
ウコンは胆汁の分泌を促して肝機能を高めるポリフェノールが多く含まれています。
肝臓は疲労と深い関係があります。
本来解毒されるはずの老廃物は肝臓が弱ると濾過できなくなり、
体内に残ってしまいます。(二日酔いのアルコールも同じです)
・身体に不要なものが溜まるとどうなるのか?
食欲の低下や睡眠不足を招き、
エネルギーを作れなくなってしまうことで疲労が更に深くなります。
このようにターメリックには肝機能を高める他にも、
胃の健康維持や解毒などにも効果がある夏にぴったりのスパイスと言えます。
◆ターメリック以外のスパイスはどうなの?
カレーのスパイスとしてはガラムマサラも欠かすことができません。
ガラムマサラはシナモンやクローブ、ナツメグを基本として、
他の複数のスパイスを混ぜ合わせたものです。
血行促進や消化促進、整腸作用など、
各スパイスが持っているさまざまな効果を得ることができます。
他にもカルダモンやコリアンダー、クミンなどは胃液や唾液の分泌を促し、
消化不良を助ける効果があります。
このように暑くなり弱くなった胃腸を助け、
食欲を増進させる効果のあるスパイスがふんだんにルーに使用されています。
これらのスパイスに加えて、肉やシーフード、
ジャガイモや玉ねぎなど栄養豊富な食材を使うことで旨みがより引き立つ上、
辛い刺激が食欲を増進させることが夏にカレーを食べたくなる理由だったのです。
◆最後に
そもそもカレーは熱帯の国インド生まれの料理です。
日本のものは本場インドとは少し違い、欧風に近い感じがありますが、
とろっとしたルーはインドのサラサラしたものとは違うおいしさがあります。
暑い環境を生き抜くインド人の知恵が詰まった料理がカレーなのです。